ストーカー事例 ~その2~

最終更新: 2019年4月15日

今日は一般的なストーカーとは少し異なりますが、こんなこともあるんだなと私が思った事例をご紹介します。


都内在住のAさんは、仕事で地方の中核都市に毎月出張しています。

出張はほとんどが宿泊を伴うもので、2泊することが多いそうです。

出張の際は、馴染みのスナックで飲むのが定番で、そのスナックの従業員にBという女性が働いており、親しく話をする仲だったそうです。


Bは常連でもあるAさんに、よく「私と結婚して」と言ってきたそうですが、Aさんは冗談だと思っており、話を合わせたり適当にあしらったりしていたそうです。

ある時、Aさんが出張の際にいつものようにスナックに行くと、Bが辞めたと聞かされました。

Aさんは特段気にもとめずにいたのですが、Bが辞めたと聞かされてから数か月が過ぎた頃、Aさんの奥さんが自宅のゴミ出しの際に何者かから石を投げつかられて打撲する出来事がありました。

もの凄い激痛で後ろを確認することもできず、しばらくはうずくまったままだったそうです。

警察が来て調べましたが犯人の手掛かりはなく、奥さんを狙ったものなのか、誰かがちょっとした出来心で投げたものなのか、何もかもわからずじまいでした。


また、Aさんの自宅はマンションの1階にあるのですが、投石事件から数日後、奥さんが夕方カーテンを閉めようと窓のところに行くと、窓から2,3メートル外の芝が植えてある庭のようなところに見知らぬ女が立っており、奥さんと目が合ってしまったそうです。

奥さんはびっくりして思わず悲鳴を上げたら、女は走って逃げていくという出来事がありました。

その際も警察がきて調べたのですが、マンションの防犯カメラにその女らしき人物は写ってはいるものの、人相もはっきりせず、結局は人物特定には至らなかったそうです。


警察がマンション周辺の巡回を強化したせいもあったのか、その日以降しばらく何事もなかったそうですが、また奥さんがゴミ出しの際に投石される事件が発生しました。

そうなると、明らかに奥さんを狙った可能性が高いと判断した警察は、周辺の聞き込みを含め、更に詳しく調べましたが、何もわからない状態でした。


その数日後から、今度はご主人宛に差出人不明の手紙が届くようになりました。

内容は、奥さんが浮気しているとか、こんな悪いことをしているという内容で、もちろん全くのでたらめです。

手紙は1日おきくらいに届くようになり、内容もAさんへの好意に変わってきて、その内容からAさんはもしかすると一連の出来事はBが犯人ではないかと疑うようになったそうです。

でも、現実的には飛行機で往復するような距離ですから、ちょっとあり得ないなと思っていたと言います。


その頃に弊社に奥さんの警護の依頼で相談がありました。

相談の直後に一気に事態は急展開して解決に至り、弊社で警護するには至りませんでしたが、結末はこうでした。


弊社と打ち合わせをした帰り道、Aさんと奥さんは自宅近くのファミレスで夕食を食べることにしました。

夕食時で店内は混んでいたため、違う店に変えようとしたときにAさんが店内を見回すと、なんとBが一人で食事している姿を発見しました

なぜ、あんな遠くにいるはずのBが今ここで食事しているのかと驚くと同時に、一連の出来事はBが犯人だと確信したAさんは警察に報告。

その後警察がいろいろ調べた結果、取り調べを受けることになったBはすべてを認め、一連の事件に終止符がうたれました。


BはAさんに好意を抱くうちに、自分がAさんと一緒になれないのは奥さんのせいだと考えるようになり、会ったこともない奥さんを憎悪し、奥さんへの憎しみが募るあまり引っ越してAさん夫婦の仲を壊そうと考えたそうです。

あの手この手でやっと自宅をつきとめ、Aさんと一緒になれるようにと一連の行動をとったそうです。


ちょっと怖い話ですね。

人を好きになるっていうのは、もの凄いエネルギーを生み出しますが、方向性を間違うととんでもない事に発展するものだと改めて思い知らされました。




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